『願うのは、ほんのわずかな“幸せ”』
この記事ではなろう系発の人気漫画「わたしの幸せな結婚」について1巻から最終回まで詳しくあらすじ交え解説していきます。(2020年8月現在連載中)
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漫画『わたしの幸せな結婚』の基本情報
タイトル | わたしの幸せな結婚 |
作者 |
原作:顎木あくみ(あぎとぎあくみ) 漫画:高坂りと |
出版社 |
富士見L文庫/KADOKAWA刊 |
連載誌 | ガンガンオンライン |
ジャンル | 少女漫画・ファンタジー |
価格(税別) | 単行本100円(分冊版) |
作者について
顎木あくみ(あぎとぎあくみ)
小説家になろうで「わたしの幸せな結婚」を発表。
一躍人気を博す。
高坂りと
少年漫画を中心に活躍する漫画家。
代表作は「たそがれのにわ」「プラネットガーディアン」。
漫画『わたしの幸せな結婚』のあらすじ
異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。
能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。
親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。
邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。
引用:まんが王国作品紹介
漫画『わたしの幸せな結婚』の主要キャラ
斎森 美世
主人公。異能の家に生まれながら無能で、実母の死後に嫁いできた継母や異母妹に虐げられる。
久堂 清霞
美世の婚約者で、久堂家当主。
一見冷たそうに見えるが、美世には優しい。
27歳で、帝国大学卒。
難関の士官採用試験に合格後、軍では少佐を務める。
美世の父
継母と再婚し、香耶が生まれてからは、美世を無視する。
美世の継母
美世の父のかつての恋人であり、現在美世の継母。美世を虐げる。
香耶
美世の異母妹。見鬼の才を持つ。美世を虐げる。
辰石 幸次
異能の名家辰石家の次男で、美世の幼馴染。
漫画『わたしの幸せな結婚』の13巻までのあらすじ
『わたしの幸せな結婚』1巻あらすじ
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斎森美世は異能の名家斎森家の長女。
父と母は政略結婚で、父は恋人と別れての結婚だったため、愛のない結婚であり、生まれたのが美世。
しかし美世には異能がなかった。
父は最初美世を愛してくれたが、母が亡くなり、かつての恋人と再婚し、彼女が継母になると事態は変わる。
継母は恋人と引き裂いた女の子供である美世を恨み、父も負い目からか継母に弱い。
父は愛する人との子である異母妹の香耶が生まれ、美世に見向きもしなくなる。
香耶は器量よし要領よしで、美世にない異能の見鬼の才も持っていた。
美世は香耶や継母から見下され、使用人以下の扱いを受けるようになる。
使用人達も屋敷内では2人が美世に用事を言うため、美世は外の掃除や洗濯を行う。
同じ異能の名家辰石家次男で幼馴染の幸次のみ美世が心を許せる仲だった。
ある日、珍しく幸次が洋装で訪れた。
美世の父と大事な話があるらしい。
美世も呼び出され、部屋に父、継母、幸次、香耶がいた。
父は幸次の婿入り、幸次と結婚し、家を継ぐのは香耶と告げる。
父は更に話を続け、美世の縁談の話だと切り出す。
相手は久堂清霞という、冷酷無慈悲なため婚約者が幾人も逃げたと噂の男だった。
これは嫁いで家を出れば、斎森家の敷居を跨がせないことを意味する。
美世は女学校も出ていない自分と久堂はきっとうまくいかないと考える。
幸次は何もできないことを謝るも美世はもう諦めていた。
香耶に声を掛けられるも幸次は臆病な性格で何も答えない。
美世が持っていくのは粗末な着物ばかり。
斎森家の名が傷つくのは困ると、嫁入りの着物だけは高価なものを父が用意した。
後戻りができない状態で、美世は久堂家に向かい、清霞に挨拶をする。
清霞は男とは思えないはかない美しさを持つ男だった。
『わたしの幸せな結婚』2巻あらすじ
美世は幼い頃の夢を見た。
亡き母の着物が無くなり、継母がやったと思い、継母に言うと、盗人呼ばわりしたとして蔵に閉じ込められ、蔵の中で謝り続けるというものだった。
その謝り続けるところで目が覚めた。
昨日、久堂清霞には自分の言うことに絶対従うように言われていた。
久堂家というのは異能の名家中の名家であり、爵位も有し、財力も莫大。
現当主の久堂清霞の年は27歳、帝大卒で難関の士官採用試験に合格、軍では少佐として一つの部隊を率いる。
豪華な暮らしなのかと思えば、本邸とは離れた郊外の質素な邸宅で生活をしている。
『わたしの幸せな結婚』3巻あらすじ
対異特務小隊は帝国陸軍の中で異質な部署だ。
怪異に関する案件対処のために設立され、隊員は怪異を見られる見鬼の才やそれ以上の人智を超えた能力を操る異能者で構成されている。
見鬼の才をもつ者や異能者は少ないため、一般には知られていない部署だ。
久堂清霞はその部署を率いる。
清霞は書類整理を行うが、集中できない。
『わたしの幸せな結婚』4巻あらすじ
香耶が3歳で見鬼の才を発現し、美世はぞんざいに扱われだした。
美世を大事にしていた使用人の花も蔵に閉じ込められた際、継母から解雇されてから会えていない。
美世は幼少時のそんな悪夢を見て目覚めた。
着替えの際、持っている着物が限界だと気付く。繕うため、ゆり江に裁縫道具を借りることにする。
『わたしの幸せな結婚』5巻あらすじ
ゆり江が裁縫道具を持ってきた際、泣くのを恥じる美世に恥ずかしくなく、清霞が嫌うこともないとゆり江は話す。
ゆり江が部屋から出て、美世は着物を繕い始める。
襖の隙間からその様子をうかがうゆり江。
清霞と夕食を共にしていると、日中の様子を聞かれる。
『わたしの幸せな結婚』6巻あらすじ
車を軍本部に止めに行ったとき、清霞の部下の五道が声をかけてきた。
美世に興味を示すも清霞に止められ、持ち場に戻る。
五道が異能者としてできる方で、側近だと清霞は説明した。
町に着き、何でも興味津々に見る美世は楽しいかと聞かれて謝るが、清霞は咎めないと頭をなでながら言った。
その後清霞が美世に合わせて歩くので、こんな優しい人に釣り合うものがあればと願う美世だった。
『わたしの幸せな結婚』7巻あらすじ
甘味処であんみつを食べる美世だったが、清霞への羨望の視線と共に私が若い女性から睨まれていることに気付く。
笑顔がない美世に笑顔が見たい、素直な言葉が聞きたいと言う清霞。
異能もなければ教養もない清霞に相応しくない自分だが清霞といたいと思う美世だった。
街を散策し帰宅後、風呂に入る美世。
その間に清霞は美世の部屋に呉服屋で唯一持ち帰ったものを置いた。
『わたしの幸せな結婚』8巻あらすじ
美世はゆり江に清霞へのお礼の贈り物について相談をしていた。
ゆり江から普段使いできて手作りのものがいいのではとアドバイスを受け、本の中から組み紐に決める。
材料を見に行くため、清霞に出かける許可を取りに行く。
清霞は鳥型の式の事もあるので、自分ではなくゆり江と行くことという美世に不安を覚えるが、美世に押し切られ、了承した。
『わたしの幸せな結婚』9巻あらすじ
香耶は幸次が止めても美世の事を罵る。
謝る美世の元にゆり江が戻る。
香耶は美世がゆり江と清霞に仕えていると思い、ゆり江に自己紹介するも、美世が清霞の未来の奥様になる方だと言われる。
香耶は清霞が美世で満足するなど優しいか興味があるだけだと話し、幸次の腕をとり、去る。
『わたしの幸せな結婚』10巻あらすじ
清霞が帰宅し、美世は出迎えの挨拶のみで自室に下がる。
ゆり江に尋ね、香耶と会ったことを聞かされる。
清霞は自尊心を喪失している美世がどうすれば自信を取り戻すかとゆり江に問うと、愛されてこそ自信がつくのが女と返された。
『わたしの幸せな結婚』11巻あらすじ
清霞が花を呼んだことを聞かされた美世は、自分の事を全て清霞が知っていることを理解した。
全て知っていても優しく接してくれた清霞に全てを打ち明ける決心をして、髪紐を持って清霞の自室に向かう。
『わたしの幸せな結婚』12巻あらすじ
先日出かけた際の着物が届き、美世は驚き遠慮するが、清霞に髪紐の礼にと言われ、受け取ることにした。
桜の着物は清霞が一目で気に入って購入したものと呉服店の店員が話すと美世は母を思い出し、清霞に礼を言う。
美世が花の送迎をしてくれた五道にお礼に御馳走したいと言うので、清霞は五道を連れ自宅に向かう。
『わたしの幸せな結婚』13巻あらすじ
幸次の父は香耶を呼び、美世の現状を話す。
香耶は継母から美世より優れていなければという強迫観念を植え付けられているため、慌てて式を飛ばし、美世の様子を見る。
美しい着物で上品な日傘を差した美世がゆり江と出かけ、清霞と仲睦まじく話す姿だった。
初めて屋敷で見惚れたのが、清霞と分かる。
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漫画『わたしの幸せな結婚』みどころを紹介
1巻が読んでてツライ…
美世の虐げ方がとにかく見ていてつらかったです(´;ω;`)
ここまでするかというくらいで、感情移入して腹立たしく思えるほどでした。
幸次の性格も臆病で、美世を守れないところを腹だたしく思いました。
久堂清霞は冷酷無慈悲で噂される人物であるため、これから物語がどのような展開で、タイトルのように「幸せな結婚」となるのか?とワクワクしました(*^^*)
美世の幸せを心から願いたくなるような始まりでした。
2巻も展開が悲しい…
美世が悪夢から目覚めるところが何とも悲しい始まりでした。
美世がゆり江からの言葉に救われたような表情が見られたのがほっとできました。
しかし、躊躇したがために清霞に疑われ、朝食を食べてもらえなかった所の美世の切ない表情はゆり江のシーンで見た表情から一転絶望にも似た表情で非常に切なかった。
早く美世が報われる展開が来てほしいと感じました。
3巻ラストで少し安心な展開に(´▽`) ホッ
2巻に続き、美世が呪縛から抜け出られずにいる展開でした。
美世は長年継母と異母妹から虐げられ、それを父が黙認してきたことで、自己肯定感が低く、消極的で自身に対して否定的な考えを持っているところがすごく切なく、悲しかったです。
ただゆり江の言葉や清霞自身からの言動で徐々に清霞が噂通りの冷徹無慈悲な人間ではないと思うようになっていて、心情変化が見ることが出来、少し安心させられる面もありました。
美世の幸せを心から願いつつ、これからの展開が楽しみになる巻でした。
全体を通してのツボミの感想
全体を通して美世が少しずつ自分を出し、気持ちが伝えられるようになり、人間らしく成長しているところがとても愛おしく思い、清霞やゆり江もまたそういった思いで優しく寄り添って見守っているのだと感じました。
清霞が最初の疑いの表情から愛おしそうに見つめる表情に変化して、そんな自分の変化に驚きつつも言動は惚気と五道にからかわれているようになるまでになっていく過程が細かく描写されているので、気持ちの変化がしっかり分かりました。
幸次が何度も美世を助けようとして失敗をしているのに、自らの力を磨いているわけではないのが少し不可解でした。
自らの力を磨こうともせず、美世を殺して、自分も死のうと思うというところは美世の気持ちを無視したもので、凄く自己中心的な考えだと思いました。
全体を通して私が1番好きなシーンは7話に出てくる美世が櫛をもらって初めて清霞の前で微笑んだシーンです。
喜びの感情が出せなかった美世が初めて清霞の前で微笑んだシーンであり、清霞も美世を見る表情が最初と違い柔らかくなってきているのが印象的でした。
漫画『わたしの幸せな結婚』あらすじと感想まとめ
最初は美世が暗く、自信も無さげでしたが、清霞と生活するうちにその優しさに触れ、徐々に美世の暗い心が晴れていくのがわかります。
そして清霞自身にも美世の影響で変化が現れます。
異母弟と異母はホントにムカつきますけど、清霞と美世にはそれを乗り越えて「幸せな結婚」を掴んで欲しいです(*^^*)
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